高齢からの転職その二 苦難のスタート

五泊六日の研修、直営店での一週間の直接トレーニング、を終えて、8月27日、開店の日を迎えました。

朝7時開店、新店の開店前、沢山のお客様が、待ちどうしそうにお待になっていました。

上々のスタートを切ることが出来ました。

客数、売上ともに期待通りの当たり物件との評判でした。

一週間は本部の応援、発注から商品配置、従業員教育、一通り見ていましたが、覚え切れないこともいっぱいあり、不安一杯のまま夫婦二人でのスタートとなりました。

シフトの組み方、発注、入荷商品配置、従業員教育等、追われる毎日、機会ロスか大量の廃棄、担当のSVは最初はそういうものだと、涼しい顔、2、3か月は店利益はでないような状況でした。

開発担当者が様子を見にみえた時、思い切って相談してみました。

直ぐ、エリアマネージャーから、面談の予約が入りました。

利益が上がらない、立て直しへの動きがないのが不満でした。

事前の話では、利益が出るように手伝いをしてくれる事になっていたはずでした。

エリアマネージャーは、私の話に親身に相談に乗ってくれました。

出足の勢いからみて、利益が出ないのはおかしいと思っていたようで、根本から改善を考えたようでした。

担当替え、悪い面を洗い出し、改善策を提案等、降り出しからのスタートでした、

廃棄ロスを慣れるまで、援助するので、頑張って下さいと励ましてくれました。

このような好意的な対応に、応える為、私も必死になって、改善策に取り組みました。

気分一新は吉と出ました。

良い雰囲気は、店を明るくし、従業員同士のコミュニケーション、お客様からは感じの良い接客を褒められるようになり、全てが好転、店利益も急上昇、高日販店へと進むことになっていきました。

どんな好立地の店舗でも、唯、流れに乗っているだけではだめだということを改めて学ばせて頂きました。

一時は、とんでもない職を選んだと、悔やんだ事があったのに、夢のようでした。

契約の10年をやるのは大変と思っていた私が、20年も続ける事が出来たのは、出会った人との幸運に恵まれて、やれた、数少ない例だと思います。

元気な高齢者が、益々多くなる世の中です。

60歳を迎えても年金は待たされる現状、コンビニ経営はたしかにハードです。

コンビニチェーンのトップに立つ人は、マスコミへの報道では、24時間営業は平成のビジネスモデルだと発表しています。

果たしてどうでしょうか?

胸を張って言えるでしょうか?

本部は殆ど、毎期、増収増益を達成して、内部留保をできて、最近では、保証金を集める必要がないようで、契約形態を変更して、保証金を積んでの契約をなくしていくようです。

第二の人生として、有利な契約を結んだオーナーに対して、保証金を返還して、ロイヤルテイの高い新店舗での契約変更を進めているとの話も聞きます。

20年前のコンビニ経営が好調と言われていた時代でも、高利益の店舗は20%〜30%中間が50%

低利益店舗が25%でした。

私と同時にスタートした仲間たちの中で4人〜5人の方が、3年以内に去って行きました。

最近のオーナーの方々の状況は、人手不足による、人件費の高騰と労働契約の改善よる、経費増、有給休暇の取得の義務化増等々、問題が

山積しています。

諸事情により、店舗が苦しくなろうが、ロイヤルテイは変わりません。

数年前の県平均の店舗利益が、40万前後だったと聞いています。

夫婦二人働いて、厳しい仕事の割りに低すぎると思います。

このままいけば、今後、5万円以上、手取りが下がると思われます。

政府から調査を受けて、あわてて繕っているようでは情け無いです。

経営側は店舗の平均利益が下がり続けているのは把握している筈です。

毎月の決算を見ればわかる筈です。

フランチャイズ契約の基本的な共存共栄の精神を無視して、利益を独り占めしてきた本部につけが戻って当然だと思います。

唯、コンビニチェーン各社の店舗平均利益は違うようで、月平均70万円のチェーンもあるようで、一概に言えないかもしれませんね。

いずれにせよ、世の中のインフラと言われているコンビニオーナーの生活を安定させる為にも、各社は共存共栄をあるべき姿として、ロイヤル率を下げて共に良好で健全な形にして頂きたいと思います。

私自身は第二の人生の選択は結果としては、間違ってなかったと思います。

若い世代の人たちとの交流の場は、現役の頃のように張り切って仕事に打ち込む事が出来、満足させて頂きました。

本部の相性の良い方との巡り合わせ、良い従業員との巡り合わせ、恵まれた第二の人生を歩ませて頂きました。

元気な60歳からの高齢の転職希望者でも、夫婦二人で、余裕の生活ができる、高齢夫婦の転職のモデルケースと言われる、明るい未来があるコンビニチェーン復活を期待しています。