生前整理のススメと我が父

生前整理を進めるうち、ふと、父のことか思い出されました。父は私が24歳の時亡くなりました。父の終活はどうだったのか、気になりました。父は70歳の頃から、一日、一日を大切にしたいと言ってました。幼い頃、父を亡くし、母子家庭として、母と暮らし、親戚に預けられたり、悲惨な少年時代を過ごす、悲しい身の上だったようです。

目黒区役所の出張所長だったので、仕事は定時

で帰って、読書、尺八の趣味を楽しみ、晩年は大好きな酒で、晩酌楽しく過ごしていました。

自分の過去を振り返る事より、自分の息子の活躍を期待して楽しみにしているようでした。

私が入社して、名古屋支店に赴任して、3年目、若手の中、目立った活躍を手紙で知らせました。父は何度も読み返して喜んでると母から聞きました。そんな父を喜ばそうと、私は頑張りました。ベテラン社員に引けを取らないぐらいになり、支店長から信頼される若手社員と、自負できるぐらいに成長しました。

それからしばらくして、なんとなく、気になって、帰京した翌日、父は亡くなりました。

私は社会人となって名古屋支店に赴任、父と酒を飲む機会も少なく、残念でたまりません、

その後、名古屋支店の中心的な地位まで、登れたのは、父のおかげだと思います。

ありがたい事です。

父は生前整理で息子がこうなる事を願っていたと思います。